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Vol.35 Special Interview On The Main Stage AYA UETO

On The Main Stage AYA UETO

国民的女優、上戸彩が飾ることなく、温かい目をして家について話す姿は、母性すら感じさせる。
彼女の仕事の原動力となった家族。家。そして上戸彩という女優に最も影響を与えた存在とは。

「私の性格は、頑固だとも思いますし、真っ直ぐ、本当に。それは、母親の教育が、大きいと思います。嘘は格上問わずにしたらダメという中で育ってきたので、自分に嘘をつくとことはもちろん嫌いですし、ごまかしたりする人も嫌いだし、そういう人とはガンガンぶつかって、本性暴くし(笑)。曲がったことが大嫌い。」

気持ちよく、彼女は言い切った。

「曲がったことをしていなければ、強くいれますよね。だから、頑固と言えば、頑固なんですよね。自分は間違っているつもりはないから。頑固だと思うのですが私は自分の意見に自信がないので、とにかくみんなの意見を聞きます。“私はこう思うけれども、どう思う?”と言うのを、まわりの人みんなに聞きます。その日にあった目の前の人に聞きます。
いっぱい研究して、自分がそうだよねって思えるものをピックアップしています。」

曲がったことが嫌いと言う以上、彼女自身、自分で沢山の意見からきちんと考え抜き、思ったことを大切にしているのだ。
頑固と自身を言っているが、素直に人の意見を聞く姿勢は、頑固とはほど遠いよう見える。何事にも、熱心、真剣。そして愛がある。そんな彼女に女優の仕事の魅力について聞いてみると、元気よく「出逢いです!」と言い切った。

「やはりドラマや映画では、過酷な撮影が多いですし、色々なお仕事をやらせて頂いてきましたけれども、やっぱり連続ドラマは、精神的にも、時間に追われ、ハードさはあります。映画はドラマより過酷なことをしていても、まだ時間があるのですが、連続ドラマは時間との勝負でもあるので、みんな切羽詰まって、生きるところ寸前で頑張っている人達が働いています。私なんか、弱音吐ける様な環境ではないですから。みんな一杯一杯の中なので、悪い人がいないんですよね。
みんな仕事に対する思いが熱いし、みんなハートも温かいし。そして、そういう環境にいられる時間がやっぱり楽しいです。だから、辛くっても、楽しそうだなって思ったらやっているし。本当に、やめられない感じなんです。」

女優の仕事、その仕事に携わる人々の思いが何より大好きで、そんな人達との出逢いが宝だと答える。
そして、撮影現場で大切にしていることを尋ねると「コミュニケーションと、食べ物」と笑顔で答えてくれた。

「やっぱり食べないと、元気出ないですからね。甘い物もいっぱい食べて、目を覚まして、血糖値上げて、みんなと楽しく会話して。それは仕事するのに欠かせない大切なことです。」

ドラマや映画は、次から次へと仕事する仲間は変わってくる。そして新しいドラマがスタートする時はいつも不安とプレッシャーに包まれ、緊張感があると彼女は言う。国民的女優と言われる今でも、プレッシャーはあるようだ。

「今でも不安が押し寄せることはあります。でも、私は精一杯生きていたら後悔はしないと思います。自分に甘えたり、これでいっかぁなんて、手加減してやっていると、悪く出た時に後悔すると思うんです。
私の場合は常に必死にやっているタイプなので、不安やプレッシャーはあるけれども、後悔はしないタイプです。」

On The Main Stage AYA UETO

言い切る姿は、やはり15年間、どの仕事も気を抜くことなく、必死にやって来たからこそ。そんな多忙な上戸彩でも、表参道にオフィスがあることもあり、時間があるときは、表参道でのショッピングをする。話題のパンケーキ屋にもランチに行くこともあるようだ。
原宿の話になると上戸彩は少し遠い目をして、思い出と共に素敵なメッセージを語ってくれた。

「私は原宿で遊んだりっていうのは一、二回しかないんですよ。竹下通りで外国の方に声掛けられて、当時「STUSSY」のジャージを買ったりとか。そういう一、二回の思い出が凄く私にとっては青春、大きな思い出なんです。
原宿に遊びに来る若い皆さんには、ある時間を何となく過ごすのではなく、勉強も遊びも一生懸命に、いつか振り返った時に良い思い出になると思うので。あの時“何していたっけなぁ?”記憶にも、思い出にも残らない感じじゃなくて、“こういうことあったなぁ、あぁいうことあったなぁ”って全部こう思い出せるように、一生懸命になって欲しいなぁって思います。
もちろん、若い方だけでなく、私は年齢を問わず、やっぱり一生懸命な人が好きです。必死な人ってカッコイイです。」

いつだって、一生懸命。そのひたむきな姿勢が、ファンを魅了するのだろう。何度もインタビューで出てきた家族について、“家族は原点”であり、“原動力”と言う彼女。

「人がいないと、生きている意味ないですからね。孤独でしょうがないです。一人ぼっちとかは。」

女優、上戸彩は知っている。人が生きていく上で、最も大切なことを。あなたは、今日1日1日を一生懸命、生きていますか?精一杯生きていますか?もしも、プレッシャーに押しつぶされてしまいそうな時があるのなら、思い出して欲しい、彼女の言葉を。そして何よりあなたを愛する家族のことを。

上戸彩 女優 1985年9月14日生まれ

1997年、第7回全日本国民的美少女コンテストの審査員特別賞受賞。2000年、『涙をふいて』(フジテレビ) 女優としてデビュー。2001年、『3年B組金八先生』(TBS)第6シリーズで中学生「鶴本直」を演じ、2002年2月、第40回ゴールデン・アロー賞の最優秀新人賞を受賞。2004年2月、映画『あずみ』の演技で第27回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞と新人俳優賞を受賞。
国民的女優として、ドラマ、映画、CMに登場。2013年『半沢直樹』(TBS)、翌年フジテレビの『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』と時代のムーブメントになる話題作の主役を演じる。2014年1月、映画『武士の献立』で「第37回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞」受賞。

木曜ドラマ『アイムホーム』(テレビ朝日系)2015年4月16日 毎週木曜 夜9:00

出演:木村拓哉 上戸彩 西田敏行
原作:石坂啓(『アイムホーム』小学館刊)

脚本:林宏司
制作著作:テレビ朝日

木村拓哉がテレビ朝日の連続ドラマに初主演。ドラマ初共演の上戸彩と夫婦役で記憶が消滅した父親役に。木村演じる家路久は、とある町で起きた爆発事故に巻き込まれ直近5年ほどの記憶が曖昧になってしまい、妻も息子もいるものの、なぜか、ふたりとも仮面をかぶったように見えてしまう。表情も感情もうかがえず、妻子に対して愛情があるのかさえわからないことで苦悩する一方で、記憶の中には数年前に離婚した前妻と娘への愛着が…。
空白の5年間はどんな日々だったのか。手元に残った謎の10本の鍵の束を元に、その謎を探っていく新しいタイプのホームドラマ・ミステリー。