スペシャルゲスト
Photo: Satoshi Miyazawa(D-CORD management)/Photo Manipulator:Satoshi Ozawa,Rika Imai(FIGHT CLUB CO.,LTD)
Hair & Make up: Miwa Itagaki/Styling:Seiko Kawamoto
ブラウス（ベアトリス03-3440-3524） / スカート（ケティ）
４月19日スタートの連続ドラマ『僕のヤバイ妻』で、私は今回初めての愛人の役なのですが、台本を最初に読んでびっくり！本当に“ヤバイ”です（笑）。今までやってきた浮気相手とかとは違う、愛人という初めての役柄です。私がそういった役柄の世代に上がってきたことは、嬉しくもありますし、共演者の方と年齢が離れている中で、愛人という役柄でご一緒させていただけるのは本当に楽しくて。どこまで自分が愛人キャラを出せるのか、色気でいくのか、雰囲気でいくのかとか、その試行錯誤がまた楽しいです。それくらい、この『僕のヤバイ妻』は、発想力を掻き立てられる作品なんです。
今回のような悪女を演じる上で、特に私が大切にしていることがあります。それは、役柄の良いところを考え続け、その役への愛情を持つこと。この役の良いところと向き合い、ブレないところを見出し、人格を形成すること。後のスパイスはもう、主演やヒロインのバランスで、無いものを補うじゃないですけれど、築き上げているものをどうやって崩すか。そして、さらには、ストーリーの中の出来事や発言で、この役のキャラクターは形成されるのだと思います。やはり脚本の力も大きいですし、今回もこの作品を作っているチームの力を存分に借りて、観てくださる方から、嫌ってもらえる愛人像が作れるんじゃないかと思います。
『僕のヤバイ妻』では、夫役に主演の伊藤英明さん。
“美しくも恐ろしい妻”役には木村佳乃さんが演じられ、ドラマの中では、第三者から見たら本当に完璧な夫婦です。でもそれは表だけ。夫の妻への愛情は冷め、本音を隠し、見えない束縛をする“ヤバイ妻”に翻弄されるのです。私自身、まだ結婚していませんので、このドラマの中の夫婦関係を“怖っ”って思ってしまいます(笑)。でも、こういうことって、現実にあるんだろうとも思いますよね。ドラマに出てくるこんなに完璧なご夫婦は、見た目的には憧れますし、ちょっとサスペンスチック。信頼関係は崩れてはいるんですけど、それでも何かこう、足りないものを補い合っている2人というのは、現代の夫婦の形にも思えます。愛情じゃなくても、パートナーとして生きていくというのも増えていますからね。
私は周りが結婚していく世代なので見ていても、恋愛結婚の人もいるし、恋愛はもちろんそうなんですけど、お互い仕事を凄く一生懸命やっていたり、本当に夫婦の形は様々。お友達や周りの方からお話を聞いて、“そういうのもあるんだな。”とわかってきた時に、この出演のお話をいただけたのでとても良いタイミングで役が巡って来たと思います。
私は女優という仕事の中でも、特に連続ドラマというものに価値を見出していまして。“連続ドラマにどうしても出たい”と、ずっと思っているんです。チャンネルをつけたらドラマを誰もが観ることができて、そして観てくださる人の感情を揺さぶることができる。今回のような連続のドラマに出させてもらっている職業を持っている身としては、人に影響を与えることができるというのは、お仕事の醍醐味ですね。もちろん映画や舞台も好きです。でも私には、連続ドラマにこだわるきっかけがありました。
それは私が地元へ戻って家族や友達と話した時、皆が連続ドラマを“次も観たい。次も観たい。”と言ってくれる言葉を聞いて、“次も観たい”と思えることに、連続ドラマの価値があると実感しました。例えその連続ドラマが私の好みの話ではなかったとしても、キャスティングが素晴らしければ、それで流行るドラマもありますし、キャスティングが若手ばっかりだとしても、話が面白くて皆が熱意を持って作っている作品は、観る人を夢中にさせてくれるのだと思います。ドラマの時間にテレビの前に皆が集まって観るもの、それが“連続ドラマ”の醍醐味なんです。時代時代で変わっていく中で、連続ドラマ作品に出続けるということが、私にとってはとても価値があることなんです。もちろん芸術となると、映画は好きですが、誰もが観られるチャンスがあるテレビの連続ドラマが、私は本当に大好きです。良いと思うからこそ、連続ドラマ作品に出ていきたいなと思います。
そして、今回のドラマのような役もどんどん演じてみたいですし、歳を重ねれば重ねるほど、私自身もっと違う面白さとか、パンチの効いた役も出来ると思うので、そこを臆せず楽しみたいですね。まだまだくじけることもありますけどね（笑）。お仕事が大変で落ちると急降下するタイプで（笑）、“あぁもうダメだ。あぁもうダメだ。”ってなるんですけど。ただ、その先にはまた、この大変だと思う経験を抜けたら楽しいことが出来るとか、それが糧になったら自信になるのも分かっていますので、辛くても悲観はしません。やっぱり、好きなことやらせてもらっていますから。
妻の願いは、ただひとつ。しかし、それが叶わなくなった時、夫（伊藤英明）への壮絶な復讐が始まった。家庭生活の苦しさに耐えきれず、愛人（相武紗季）と手を組み、妻（木村佳乃）を殺そうと決意する夫。しかし、帰宅してみると妻は何者かに誘拐されていた。想定外の誘拐事件に翻弄され、追いつめられる夫。やがて夫は清楚で貞淑だった妻の恐ろしい正体を知ることになる。追いつめられた夫が下す決断とは？夫婦がむかえる結末とは？今春注目の男と女の極上心理サスペンスドラマだ。
