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オモサン 読書のススメ

青山表参道の本屋さんに聞いた
今おススメの本を厳選して紹介します。

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Vol.19

精神力を学びたい!アスリートによるこの一冊

日々向上を目指し、己を磨き続けるトップアスリート。
彼らの華々しい姿や栄光の裏には私たちの想像を絶するような努力が潜んでいます。
そんな強靭な肉体と精神力を兼ね備えるアスリートから学べることはきっと多いはずです。
今回は、強く生きるためのヒントがたくさん詰まった1冊をご紹介致します。
彼らの熱いメッセージを胸に刻んで、新しい気持ちで2012年をスタートしましょう。

青山ブックセンターさんオススメは、この8冊!

BORN TO RUN

クリストファー・マクドゥーガル / NHK出版 / 2,100円

「どうして私の足は走ると痛むのか?」から始まった、探求の記録。本書は、走る民族タラウマラ族の秘術を探る話、科学的な説明を踏まえて人間が走ることを解き明かす話、メキシコの荒野で行なわれた最強を決めるレースという3つのストーリーが織り成す。「走るために生まれた」謎が解き明かされていく展開は、ドラマを見ているよう。

やめないよ

三浦知良 / 新潮新書 / 777円

2006年から約5年間、新聞に掲載されていたコラムをまとめた本書。初期の丁寧な言い回しから徐々にストレートな言葉になってくるのは、知人から友人、親友になっていくようで親しみを感じる。つねに挑戦し続ける「キング・カズ」が発する言葉は、自分の仕事や人生を叱咤激励してくれる先輩のように心に届く。

采配

落合博満 / ダイヤモンド社 / 1,575円

一流の選手が一流の指導者になるとは限らないが、彼は一流の選手であり指導者でもあった。最初のページに「この瞬間に最善と思える決断をするしかない」とある。その「瞬間に最善と思える決断」=「勝負に勝つ」を身につけるヒントが本書には書かれている。チームを勝たせる方法は、ビジネスにも通用する内容で、後輩や部下を持った人に読んで欲しい。

イルカと、海へ環る日

ジャック・マイヨール / 講談社文庫 / 600円

映画「グラン・ブルー」のモデルにもなったフリーダイバー、ジャック・マイヨール。研究者でもある彼の手記は専門用語もあり難しい箇所もあるが、イルカ・深海に対する彼の愛情がここかしこに書かれている。イルカに一番近い男と言われた彼は、ひたすら潜ることにこだわった。極める強さがここにある。

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

ランス・アームストロング / 講談社文庫 / 800円

マイヨ・ジョーヌとは、自転車競技「ツール・ド・フランス」で総合1位が着衣する黄色のジャージのこと。本書は、トッププレーヤーだった25歳のときに癌を宣告され、闘病後再び栄光を勝ちとった男性の手記。「自転車(勝利者)と癌(生還者)なら、癌をとる」の一言にあるように、癌を患ったことが人生最良の事と言えるランスの考え方に感銘を受けた。

アントニオ猪木詩集、「馬鹿になれ」

アントニオ猪木 / 角川文庫 / 620円

「馬鹿になれ」という言葉で力強い詩集と思っていた。手にとってタイトルの詩1編を読むだけでも、自分の勘違いに気付いた。彼により紡がれた言葉たちは、とても優しく心を温かにする。人間の強さ弱さも認めて包み込む彼の思いが詩になっていた。それはそのまま、アントニオ猪木の強さに繋がっているのであろう。迷いがある時に開きたくなる本。

心を整える。

長谷部誠 / 幻冬舎 / 1,365円

自分が未熟で弱い人間だと認識しているからこそ、心の整理整頓が必要、と語っている長谷部。彼が行なっているメンタルケア56個を読むと、1つ1つは些細な事ながら、それを積み上げることで大きな力になっているのが分かる。理想と現実、思いと行動のギャップで悩んでいる時に、そっとアドバイスしてくれる本。

イチロー、インタビューズ

石田雄太 / 文春新書 / 1,000円

2000年からの10年間のインタビューをまとめた本書。普段から断片的なコメントは耳にするが、本書ではじっくりたっぷりと本人が語っている。天才ではなくそれだけのことをした結果として今があるという彼は、考え方の変化はあっても生き方のスタンスにブレはない。迷いや悩みを持っていてもそれを糧として生きていくスタンスには、軸を持っている人間の強さがある。

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