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オモサン 読書のススメ

青山表参道の本屋さんに聞いた
今おススメの本を厳選して紹介します。

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Vol.12

新たな一歩を踏み出す、“勇気の出る本”

出会いもあり、別れもあり、人生の転機となることの多い、春。新しい環境や仕事に、この春からチャレンジするという人も多いはず。今回はそんな春に読むのにふさわしい「新たな一歩を踏み出す勇気の出る本」をご紹介!読み終わったあとには、爽やかで前向きな気持ち・・そう、きっと何かに向かっていく「勇気」が湧いているでしょう。



青山ブックセンターさんオススメは、この8冊!

私は夢中で夢をみた

石村由起子 / 文藝春秋 / 1,200円

奈良で25年以上、カフェと雑貨のお店を構える「くるみの木」。石村由起子さんのことばに背中を押してもらいます。夢をみる気持ち、忘れていませんか?まわりに口に出して伝えていくことで自覚につながり、いつしかそれに近づく。夢が「私」をぐいぐい引っ張ってくれているようです。

ひきこもれ

吉本隆明 / 大和書房 / 600円

1人でいること、すなわち自分を見つめる、自分と対話するということは、勇気のいることだと思います。しかしそこには、大勢の中にいては得られない価値が何かしらあるはずです。腹をくくって、徹底的に孤独を味わうという経験が人生に1度くらいあっても良いのではないでしょうか。

ソキョートーキョー

大竹昭子 / ポプラ社 / 1,680円

小説家志望の幸太が妻と暮らす、人間の東京。スナネズミのアルタイが家族と暮らす、鼠の鼠京(ソキョー)。おなじ場所を舞台に、全く別の時間が流れるふたつの世界が交錯して、ダイナミックな東京の姿が浮かびあがります。幸太とアルタイの共通点は、毎日を中途半端にぬくぬくとやりすごす自分にイライラしているということ。しかし最後には、それぞれのやり方で、大きな一歩を踏み出します。ヨーロッパの良質の児童文学のような読み心地で、ぐいぐい進んでいける傑作です。

空の飛びかた

セバスティアン・メッシェンモーザー [作] 関口裕昭 [訳] / 光村教育図書 / 1,575円

自称「空から落ちてしまった」ペンギンと、どこか風采の上がらない男の物語。彼はペンギンに空の飛び方を教えます。ふたりの訓練風景は実に真剣で、応援したくなるもの。後ろ姿なんてよく似ています。もしかしてペンギンの飛ぶ姿は、彼自身の夢そのものなのかもしれません。

見上げてごらん

岩館真理子 / 集英社 / 560円

東京で一人暮らしする大学生、千里子の物語。ちいさなちいさな彼女が、周囲に溶け込めずホームシックになりながらも、好きな男の子やかわいい犬たちに支えられて、成長していく。読み終えたときに、1ページ1ページ全体が「見上げてごらん」というメッセージだったことに気づく。静かに、じわじわと勇気付けられる1冊です。

アルド・わたしだけのひみつのともだち

ジョン・バーニンガム [作・絵] 谷川俊太郎 [訳] / ほるぷ出版 / 1,680円

主人公の「わたし」にしか見えない秘密の友だち、アルド。わたしは、アルドの存在を信じ、心の拠りどころにしています。特別な誰かの存在を感じることができれば、それだけで小さな一歩が踏み出せるかもしれない。大人の心の奥に潜む、膝を抱えた子どもにそっと語りかけてくれる絵本。

今日の芸術 時代を創造するものは誰か

岡本太郎 / 光文社 / 520円

この本は芸術に関する岡本太郎さんの考えを書いた本ですが、例えば仕事や人間関係などで、いかにも常識らしいことに捕らわれて動けなくなってしまった時、とても助けられます。この本が書かれたのは50年も前のことですが、今の私達に響く言葉ばかりで、各界の著名人も、たくさん影響を受けています。

蒼天航路 1

李学仁 [原作] 王欣太 [漫画] / 講談社 / 530円

『三國志』の世界を驚くほど大胆に、力強く読み替えた名作。乱世、現実が牙を剥いた世界で、生きる拠り所はただ己の力と信念。それぞれの信念を抱いた英雄たちは、わかり合い、惹かれ合いながらも、だからこそ残酷なまでに滅ぼし合います。善悪を超えた力強さと美学に触れて欲しいと思います。

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