Gourmet グルメ

Santé! Omotesando Beaujonomie

Gourmet

Vol.085

2023.06.09

“ヌーヴォー”だけじゃない! 一年中美味しい、フランス・ボジョレーのワインが、 表参道に初夏の楽しい乾杯をお届け。

久しぶりに、心からリラックスして、にぎやかな再会を楽しめるようになった 6 月。そんな笑顔溢れる時間を楽しむなら、表参道で “ ボジョノミ” はいかが? ボジョノミとは、ボジョレーワイン(ボジョ)× ガストロノミー(美食)× 飲み(お酒を飲むこと)の融合。フランスでは、ビストロなどのカジュアルなお店でも親しまれているボジョレー地方のワインを、気軽に楽しむ飲み会のこと。6 月16 日~18 日、フランスでも「ボジョノミー・フェスティバル」が開催され、地元のシェフやワインメーカー、ワイン愛好家が集い、食の祭典の週末を過ごします。また、ボジョレーワインといえば、11月の第 3 木曜日から解禁されるボジョレー・ヌーヴォーが有名。しかし、軽めのフルーティーな赤だけでなく、熟成向きのしっかりとした赤ワイン、希少価値の高いシャルドネの白、そしてエレガントなロゼワインまで。実は、美味しいボジョレーワインを味わえるのは、“ 一年中 ” なのです。そこで、Omosan STREET 編集部は、気の置けない仲間との初夏の乾杯に、ボジョレーワインをリコメンド!表参道で “ 美食 ” が自慢の7 店舗を厳選し、6 月16 日(金)から 2 週間、スペシャルなフェアを開催します。これを知ればより、ボジョレーワインを飲むのが楽しみになる!?豆知識と共にご紹介です。

ボジョレーは、美食の町リヨンの 北側に広がるワイン産地です。
フランス・ブルゴーニュ地方の南東にある、ボジョレー地区。リヨンの入り口、街の中心部まで車で 30分ほどの位置にあり、食通の都とも言われているリヨンとは、切り離すことができません。多くのビストロでボジョレーワインを味わうことができ、ボジョレーは“リヨンのワイン畑”と言われているほどです。

 

 

表参道で味わえるボジョレーワインは、12のアペラシオン(産地)からやってきます。

アペラシオン=通称・AOCとは、フランスの法律に基づいたワインの“原産地統制呼称”とのこと。ボジョレー地方では、ボジョレーとボジョレー・ヴィラージュ、さらに10 のクリュ(特級地区)を含む、12のAOC に分かれています。南部の土壌は粘土質で特に石灰質、 北部はしばしば花崗岩と、バラエティーに富んだ土壌から、個性豊かなワインが生まれます。

 

 

ボジョレー赤ワインのブドウ品種“ガメイ”は、世界最高品質!

ガメイはボジョレーの代表的なブドウで、世界のガメイの半分がこの小さな地方で生産。果汁が多いのが特徴の、黒ブドウ品種です。そんなガメイから造られたワインの魅力は、飲み口の良さ&気軽さ!ラズベリーや野イチゴ、ブラックベリーなどのベリー系の甘酸っぱい香りが広がります。比較的タンニンは少なめで、スミレ・バラのような花の香りをまとった、フレッシュ&フルーティーな赤ワインです。ボジョレーおよびボジョレー・ヴィラージュの 2 つの AOCでは、赤の他にも、白&ロゼのワインを生産。白は全体の約 4%、ロゼは約 2%と、希少価値の高いワインとなりますが、そのクオリティは世界中のワインファンも唸るほど。いずれも飲みやすく、 口に含むと心地良い味わいが広がり、パワフルなアロマを感じさせます。今回、表参道で行われるボジョレーワインフェアは、ガメイの赤だけでなく、稀少な白&ロゼワインも味わえる特別な機会!ページ下部より是非チェックを。

Beaujolais Wine DATA
ブドウ畑の総面積 : 14,500ヘクタール 総生産量 : 1,300,000ヘクトリットル 色別分類 : 赤94%/ロゼ2%/白4%ボジョレーワイン委員会公式サイト ▶︎ beaujolais-wines.jp

ボジョレーワイン委員会instagram ▶︎ @beaujolaiswines_jp

 

 

Omotesando Beaujolais Wine Fair

開催期間:2023年6月16日(金)〜 6月30日(金)
開催店舗:表参道エリア7店舗

※価格は全て税込です。
※メニュー内容や営業時間、メニューの提供時間は予告なく変更になる可能性がございます。

 

IL LUPINO PRIME TOKYO

メゾン・ジョゼフ・ドルーアン サン・タムール 2020 AOC:サン・タムール (グラス 1,600円)
USDA プライムビーフのハンバーグステーキ(3,000円 ランチ限定)

ガメイの果実味たっぷりのボジョレーワインと、アメリカ牛肉の最高品質である USDA プライムビーフの競演!世界的に有名なステーキハウスのオーナー、ウルフギャング・ズウィナー氏が手掛ける「IL LUPINO PRIME TOKYO」自慢のハンバーグステーキは、肉汁溢れんばかりのジューシーさ。新酒とは異なる、ボジョレーワイン独特のチャーミングな果実味を感じるサン・タムールの赤と、お肉の旨味、そしてデミグラスソースのコクが、絶妙なハーモニーを奏でます。

DATE
港区北青山 3-4-3 ののあおやま 2F
TEL:03-6804-5661
営業時間:11:30~23:30(L.O.22:30)

 

W AOYAMA -The Cellar & Grill-

シャトー・デ・ジャック クロ・ド・ロワズ ボジョレー・ブラン 2020 AOC:ボジョレー (グラス 800円)
今治野菜と貝のサラダ(リヨン風)(2,000円 ディナー限定)

ボジョレー地区にあるワイナリー、シャトー・デ・ジャックを訪れたことがある「W AOYAMA -The Cellar & Grill-」のシェフソムリエ。花崗岩質土壌で栽培されたシャルドネから造られたワインは、ねっとりとしたアルコール感もありつつ、キリッとしており、どんなシチュレーションにも合わせやすい一本。そんな白には、グレープフルーツのヴィネグレットソースでさっぱり仕上げたシーフードサラダを。ふんわり香る柑橘の爽やかさが、フレッシュな香りのボジョレーの白にぴったりです。

DATE
港区南青山 5-8-5 G ビル南青山 02 B1F
TEL:03-3400-3552
営業時間: L. 11:30~15:00 D.18:00~翌 1:00(土日祝 は 23:00 迄)

 

Cafe & Dining ZelkovA

ドメーヌ・デュ・クロ・デュ・フィエフ キュヴェ・プレステージュ 2018 AOC:ジュリエナ (グラス 1,500円)
三元豚と大山鶏のグリル 季節野菜のフリット添えスパイシーソースとクリーム粒マスタードソース(3,800円 ディナー限定)

みんなでわいわい、シェアしながら楽しめる!“ボジョノミ”感満載のミートプレート。ジューシーで甘みのある三元豚と、さっぱりとしながらコクのある大山鶏を、スパイシーなソースとクリーミーなソースで。そのどちらにも相性抜群なのが、英国のワイン誌で大絶賛された、ガメイ造りのトップ・ドメーヌによる赤ワイン。ガメイの魅力が存分に引き出された、豊かなアロマと官能的な味わいは、ボジョレーワインならでは!その美味しさに、会話が弾むこと間違いなしです。

DATE
港区北青山 3-6-8 ザ ストリングス 表参道 1F
TEL:03-5778-4566
営業時間:11:30~22:00(L.O. 21:00)

 

GENTLE Dining

シャトー・ティヴァン ロゼ・デ・ティヴァン2021 AOC:ボジョレー・ヴィラージュ (グラス 1,100円)
梅雨イサキのストゥファート 大葉のジェノヴェーゼ(ランチ:4,290円コースのメインディッシュ、ディナー:アラカルト 2,475円・6,600円からのコースのメインディッシュ)

こんなに気持ち良く飲めるロゼは中々ない!と、ソムリエが大絶賛。見た目通り、ピュアで瑞々しい味わいのガメイのロゼには、今が旬の“梅雨イサキ”をペアリング。脂がのったイサキをふっくらとした食感に蒸し上げ、しじみときのこの出汁が効いた滋味深いスープと、大葉がふんわり香る一品です。希少な枝付きオレガノをパラパラと自分で振りかけながらいただくと、より香りに変化も!ロゼワインとのマリアージュが更に極まっていき、パーフェクトなフィニッシュを迎えます。

DATE
渋谷区神宮前5-47-6
TEL:03-6897-3777
営業時間:火~金 L. 11:30~15:00(L.O. 14:00) D. 17:00~23:00(L.O. 22:00) 土日祝 L.11:00~14:30(L.O.14:00) C. 14:30~17:00 D. 17:00~23:00(L.O.22:00) ※日祝は 21:30 迄(L.O.21:00) 月曜定休

 

すし玲

ヴィニュロン・デ・ピエール・ドレ ラ・ローズ・ブランシュ2021 AOC:ボジョレー (左)
小肌握り
ジョルジュ デュブッフ サン・タムール 2021 AOC サン・タムール (右)
マグロ脳天握り
(おまかせコース 19,000円内で飲み物も併せて提供)

本格江戸前寿司や逸品料理を、お酒のペアリング込み 19,000 円で楽しめるとあって、青山の美食家たちの予約が途絶えない「すし玲」。フェア期間中のコースには、ボジョレーワインが2種登場します。お酢でさっぱりと〆た、小肌の握りにはシャルドネを。豊満な果実味とミネラル感のある白が、お口の中をスッキリとさせてくれます。早熟でチャーミングな赤には、希少価値の高いマグロの“脳天”の握りを合わせて。リッチで力強いサン・タムールの赤に負けない、しっかりとした脂と、赤身の食べ応えのある弾力が広がります。

DATE
港区南青山 5-8-11 萬楽庵ビルⅠ B1F
TEL:03-6805-1124
営業時間:月~金、土 17:00~23:00 日祝 12:00~23:00 水曜定休

 

DEK DINING

ジョルジュ・デコンブ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2019 AOC:フルーリー
北海道産アスパラガス 黒トリュフ 阿波牛(ディナー:15,000円のメインディッシュを、+3,000円でペアリングワイン付きの本料理に変更可能)

花崗岩の土壌から生まれた、フルーリーの赤ワインは、ジューシーかつ素直な味わい。そんな華やかさと瑞々しさを感じる一杯には、上質なサシの入った阿波牛のグリルをメインディッシュに。重すぎず、そして決して軽すぎない。細やかなワインと阿波牛、そして黒トリュフのマリアージュを堪能できます。老舗の青果仲卸会社が運営するレストランだけあって、付け合わせのアスパラガスまで感動の美味しさ。ガメイ特有のフレッシュなワインは、アスパラのほのかな甘さと香りをも消さず、引き立ててくれるのも魅力です。

DATE
港区南青山 5-4-41 グラッセリア青山 2F
TEL:03-6803-8507
営業時間:平日18:00~/19:00~/20:00~の3部制22:00閉店  土日祝17:00~/18:00~/19:00~の3部制21:00閉店

 

cafe terrace & bistro Queency

フランク・サンカン マクリヌス 2018 AOC: レニエ (中央)(グラス 800円)
イクラ、ウニ、カラスミの贅沢なペペロンチーノ(2,800円)
シャトー・ティヴァン クロ・ベルトラン 2020 AOC: コート・ド・ブルイィ (左上) (グラス 800円)
エッグスラット(800円)
ヴィニュロン・デ・ピエール・ドレ テッライコニア2021 AOC: ボジョレー (右上)(グラス 800円)
スプリングフリットハーブソース仕立て(1個 800円)
全てディナー限定

リヨンでの在住経験のあるシェフが、当時を懐古しながら、ペアリングを 3 品考案!川魚を料理に使うことが多いリヨン料理からインスパイアをされて、凝縮感のある口当たりの赤には、日本らしく、ウニやイクラをトッピングしたペペロンチーノ。爽やかな白には、フランス版はんぺんと言われる“クネル”をイメージして、はんぺんと海老、コリアンダーが香る春巻きを。ガメイながらもフルボディ感のある赤と、ウフオムレットソースのエッグスラットは、濃厚な組み合わせです。ぜひ表参道でリヨン気分を味わって!

DATE
港区北青山 3-12-13 HOLON-L 3F
TEL:03-6805-0209
営業時間:L.11:00~16:30 (L.O. 15:30) C.16:30~17:00 D.17:00~23:00(F L.O. 21:30 D L.O. 22:30) 月曜定休

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