ライフスタイル
Omotesando Peace Garden Project
プロジェクトストーリー
Lifestyle
2021.07.14
Omosan STREET × コマニワPresents
小さな自然再生で、人と街をハッピーに!
Omosan STREET 編集長 渡辺恵久子 × 株式会社グリーニアン 代表取締役社長 岡田陽介
表参道の街中に、緑と笑顔の連鎖を広げたい!表参道エリアのプレミアム情報マガジン『Omosan STREET』は、人、お店、街、そして地球にハッピーをもたらすために、デザインされた移動する庭「コマニワ」とともに、“表参道ピースガーデンプロジェクト”を立ち上げました。そこで、「コマニワ」を手掛ける壁面緑化のプロフェッショナル、株式会社グリーニアン代表取締役社長の岡田陽介氏とともに本プロジェクトに込めた想い、そして緑がある生活の魅力を、表参道のみなさまにお届けします。
植物があると、人は自然と集まってくる。
“なんか気持ちいい”が、“緑の力”。
渡辺:ついに“表参道ピースガーデンプロジェクト”が始動致しまして、表参道の街と人がハッピーになる情報発信を志す弊誌『Omosan STREET』にとって、「コマニワ」とこの様にご一緒に出来て本当に嬉しいです。
岡田:すごく嬉しいですよね。こうして身近に人の目に触れ、笑顔になっている人達が見られることは。弊社の主力事業の壁面緑化では、街ゆく人が広い景色の中にある植物を笑顔で眺める姿を見られることがとても嬉しかったのですが、今回のプロジェクトのシンボルとなっている「コマニワ」は、壁面緑化では届かなかった“緑の力”をもっとみなさまの身近に感じてもらえていると思います。
渡辺:アンカフェさんに誕生した第一弾のピースガーデンは、お客様や働く方達の癒しになったり、カフェに来た犬も居心地良さそうです。緑と人の距離が近いと、なんか気持ちがいい。まさにこのプロジェクトの願いが叶っていますね。
岡田:そうなんです。“なんか気持ちいい”が、“緑の力”なんです。
(左)「コマニワ」の前で、満面の笑顔で出迎えてくれたun cafe 石田哲也店長。
(右)小さな庭が生まれたことで、より緑が気持ちいい玄関口へ。お客様のフォトスポットにもなっています。
表参道にはケヤキ並木をはじめ
街に緑を育む文化が根付いている。
岡田:僕らが手がける壁面緑化は、渋谷スクランブルスクエアや宮下パークなど大型商業施設やオフィスビルがほとんどです。渋谷区や港区では義務緑化という制度による取り組みの枠を超えて、壁面緑化を大切な景観のひとつとして扱っている、という印象です。特に表参道界隈は、それが文化として根付いている。本当に素晴らしいです。
渡辺:表参道のケヤキ並木は、東京大空襲でほぼ全焼してしまった時、地元の有志達によって植え替えられたと言う歴史があると聞いています。緑は大切であるという文化は根付いていますね。アンカフェさんの様に店先に小さなお庭が生まれたら、景観は良くなり、人に気持ちよさを与えてくれる。これは新しいスタイルの庭作りというコンセプトを持っている「コマニワ」だからこそ、このプロジェクトが実現出来たのだと思います。
『Omosan STREET』(右)の拠点でもある表参道。明治神宮の表の“参道”、ケヤキ並木は、東京大空襲でほぼ全焼してしまった時に、地元の有志によって植え替えれたという歴史を持っています。
壁面緑化のノウハウが生きた緑
「コマニワ」で全ての人をおもてなし。
渡辺:お店やオフィスですと、仕事をしながらのガーデニングは大変です。でもこの「コマニワ」は、本当に簡単なお手入れだけで元気な庭を保つことが出来るんですよね。それは御社の壁面緑化のノウハウが詰まっているからとお伺いしているのですが、詳しく聞かせてもらえますか?
岡田:壁面緑化や特殊緑化では、かなり過酷な状況の中でも植物が育つことが出来る環境を作ってあげることが必要なのです。ビルの壁面や屋上は風が強く、それでも枯れずに緑を維持しなくてはいけない。その環境を踏まえて風洞(ふうどう)実験や検証を無数に重ねながら、植物が枯れない準備をしています。
渡辺:「コマニワ」で使用されているオリジナルの不織布バッグ(プランタ)も、壁面緑化の経験や実績で培われた技術なんですよね?
岡田:はい。特殊なリサイクル繊維を使った、通気性の高い不織布を使用したコマニワ専用のプランタです。これは盆栽の様に根が空気に触れる環境にすることで、根詰まりが生じず、長期間の育成が可能になるのです。都心の環境を想定して事前に対応出来る事は全てやる。それでも足らない部分は出てきます。
渡辺:扱ってるのは「自然」ですからね。予測不可能なことは当然ありますよね。
岡田:弊社では、お客様にそういったところも全て共有します。植物が生きるかどうかは、植物にしかわからない。ですので、植物に生態系を作れる環境を与えるのではなく、植物に我々が作る環境を選んでもらえるかどうかなんです。植物がこちらを選択しているみたいなものです(笑)。
「コマニワ」の最大の特徴である、“壁面緑化ノウハウ”から生まれた不織布バッグ(プランタ)。盆栽と同様に根に空気が触れる環境にすることで、通常のプランタ栽培の問題点である根詰まりの発生や、枯れ・育成不良を防ぐことが出来ます。
渡辺:すごい!植物に意思があるみたい!庭を作るのは私たちの意思ですが、今のお話だと植物たちが育つ環境を人間に作らせているようにも思えますね(笑)。
岡田:そうです。まさに持ちつ持たれつ、みたいな関係なのだと思います。
渡辺:表参道では、この関係がちゃんと成立していきそうです。「コマニワ」の緑で、住む人、働く人、来街者へのおもてなしが広がりそうですね。
岡田:そうなれたら嬉しいですね! 街全体の景観だけでなく、もっと身近に意識出来る緑を作り出すことが出来ると思います。植物は環境が気に入らなければ枯れます。ごまかしようがありませんので、正直に向き合って、植物ファーストの環境を作り、それを見る人がご機嫌になるように。そんな連鎖が生まれること、都市における植物と人の共存が弊社の使命だと思っています。
渡辺:このプロジェクトを通じて、表参道ピースガーデンを作りたい!と思っていただけるお店やオフィスが増えるといいですね。表参道にたくさんの笑顔が溢れますように。これからもよろしくお願いします!
PROFILE
株式会社グリーニアン 代表取締役社長 岡田陽介(左)
大学卒業後、建材レンタル会社に就職。社内で新規に立ち上げられた壁面緑化部門で、10年余り事業計画や設計に従事した。2016年7月に株式会社グリーニアンを創業し、代表取締役社長に就任。会社員時代から携わった壁面緑化案件は1200件を超える。一級建築士、一級造園施工管理技士。屋上緑化した事務所兼自宅で家族と過ごすのが癒しの時。趣味は40歳になってから始めたサーフィン。
Omosan STREET 編集長 渡辺恵久子(右)
大学卒業後、大手広告代理店にてコピーライター・クリエイティブディレクターとして広告制作に携わる。2006年株式会社W RAINBOWを創業。2007年雑誌低迷の中、街がメディアというコンセプトで原宿表参道限定のプレミアム情報誌『Omosan STREET』の発行・編集をスタート。独特な編集スタイルで、現在では全国から注文が殺到するまでの雑誌に。表参道から新たなコトの発信に挑戦し続けている。
取材協力
un cafe
TEL:03-5469-0275
渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア
www.uncafe-tokyo.com
「コマニワ」に関するお問い合わせ
株式会社グリーニアン
TEL:050-3700-6344
e-mail:info@greenian.co.jp
URL:greenian.co.jp