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Vol.03『新たな価値を生み出す、“アップサイクル”』

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2021.10.14

自分にとって不要になったモノでも、もしかするとどこかで必要としている人がいるかもしれません。前回に引き続きリサイクル活動や、価値あるものをさらに価値あるものにパワーアップさせる“アップサイクル”な活動をしている企業をご紹介します。自分がリサイクルしたものがどのようにして、新たな価値を見出すのか。リサイクルしたその先の未来を、みんなで想像しませんか?

 

「無印良品」

衣生食あわせて7,000アイテムを取り揃える「無印良品」は、2010年から人と企業をリサイクルでつなぐ「BRING」と提携したリサイクル活動や、独自のリユース活動「ReMUJI」を開始しました。日本では古くから、染め直しや布を組み合わせたり、刺し子をして補強したりしながら布を大切に扱ってきた文化があります。「無印良品」は、その先人の知恵を生かし、現在では国内で染め直した服を、新しい商品として販売する活動などを行っています。

 

「無印良品」:リサイクル&リユース活動への参加方法

下記項目をチェックして、対象店舗へ!

・洗濯ネームに「株式会社良品計画」と記載されているもののみ
・無印良品の下着・靴下以外の衣料品・タオル・シーツ・カバー類のみ
・金属やゴムが使われていない製品であること
・洗濯済みのものであること
・回収を行っている店舗であること

リサイクルに参加した方には、持ち込んだアイテムの数に限らず、MUJI passport 1,000マイルが貯まります!
※1日1回の付与です。

 

「無印良品」:回収したものは、どのようにリサイクル・リユースされる?

①回収対象の製品を店頭に持っていく。
②全国の無印良品で、持ち込まれた製品を保管し状態を確認。
③着ることができない場合:「BRING」を通じて服の原料などにリサイクル。
手を加え、着ることができる場合:「ReMUJI」として国内で丁寧に加工し、新たな商品として販売。

 

「無印良品」:「ReMUJI」のサイクル

①回収した衣料品が染まりやすいように、あらかじめ洗いをかける。
②仕上がりの色に応じて、染料を微調整しながら調整。
③ムラにならないよう、染料と助剤を何回かに分けて投入。
④染め上がったものを色ごとに分けて乾燥機にかける。
⑤素材の風合いを生かしてやさしくプレスして仕上げ、一つ一つ人の手で検査をして出荷。

の流れで、回収された洋服たちが「藍色」の製品として生まれ変わります。

現代染めの技術を生かした染色方法を用いて丁寧に加工した製品は、全国の「ReMUJI」対象店舗で販売。いつかリサイクルした製品が巡り巡って、自分の元に戻ってくるかも?そんな素敵な未来を夢見て、早速お近くの無印良品へ!

良品計画「BRING」:yohin-keikaku.jp/csr/bring.html
良品計画「ReMUJI」:www.muji.com/jp/re-muji

無印良品公式サイト:www.muji.com/jp/ja/store
「ReMUJI」販売店舗:www.muji.com/jp/ja/shop/service/S025

※一部店舗を除き、全国の無印良品、MUJIcom、MUJItoGOで回収を行っています。
詳しくは直接お近くの店舗へお問い合わせください。

 

「Snow Peak」

キャンプや登山を中心とした人気アウトドアブランド「Snow Peak」。ものづくりに情熱を注ぐメーカーとして、衣料品の大量生産、大量消費が繰り返される現状をなんとかしたいという想いから、リサイクル活動をスタート。 “服から服へ”、“テントから服へ”のアップサイクル活動や、業界初の試みである「UPCYCLE COTTON PROJECT」など、様々な取り組みを行っています。

 

「Snow Peak」:リサイクル活動への参加方法

回収製品については、以下の項目をチェック!

・乾燥した状態のテント、タープ、シュラフ
・衣料品
・ポール・フレーム、ペグ、靴、カバン、アクセサリーはNG

スノーピーク以外の製品も回収OKです。

回収対象商品を持っていくと、オリジナルステッカーがもらえる嬉しいチャンスも!※なくなり次第終了

 

「Snow Peak」:回収したものは、どのようにリサイクルされる?

店舗で回収された繊維製品は、

①日本環境設計の工場にて、原料となる再生ポリエステル樹脂へと加工。
②再生ポリエステル樹脂をポリエステル繊維に変換し糸をつくる。
③その糸を使用し、島精機製作所の編み機でニット製品を自社製造。
④製品を販売
上記の①〜④のサイクルで循環しています。

③で編まれた製品は、“ホールガーメント”といい、一着丸ごとの立体成形で製作されるので、生地の切断や縫製などの処理を必要としません。そのため、“カットロス”や“縫い代”などの原料ロスを抑えることが可能に。さらに、製造以降の流れをオープンファクトリーにて公開しているので、安心して製品を使うことができます。

 

「snow peak」:「UPCYCLE COTTON PROJECT」

「Snow Peak」では、業界初の試みとして、コットンの回収から製造・販売までを一貫して自社で行う「UP CYCLE COTTON PROJECT」を新たにスタートしました。これまで、ポリエステル製品の回収・再生事業は既に行ってきたものの、“最も重用されているコットンこそ、リサイクルすべき”という考えから、「タキヒヨー株式会社」とともにこの取り組みを始めました。現在では、日常からキャンプシーンなどで大活躍のサステナブルデニム『Recycled Cotton 5pkt Denim』(19,800円)を販売しています。

皆さんのお家に眠っているテントやシュラフ、そしてコットン製品も、新たな価値として誕生させましょう!

Snow Peak公式サイト:www.snowpeak.co.jp
Snow Peak 「リサイクルプロジェクト」:www.snowpeak.co.jp/sp/recycle

回収店舗はコチラ:ec.snowpeak.co.jp/snowpeak/ja/store-finder
※回収は直営店のみで実施しています。

 

「渋谷区清掃事務所

渋谷区の廃棄物処理や清掃、リサイクルなどを行なっている「渋谷区清掃事務所」。世界には衣服を満足に買えない人がたくさんいる一方で、日本ではまだまだ着られる衣類が簡単に処分されてしまっているという現実をなんとかしようと始められたのが、「衣類リサイクルボックス」の設置。渋谷区では2011年9月から、定期的に古着を回収する取り組みを始め、今では渋谷区内11箇所のリサイクルボックスを設置し、地域の方々に多く活用されています。

 

「渋谷区清掃事務所」:リサイクルボックスの使用ルール

〈回収できるもの〉

・家庭から出た古着
・背広、着物、帯もOK
・靴、スニーカー、サンダル(左右揃っているもの)
・ぬいぐるみ(シミ、破損のあるものはNG)
・ベルト
・バック
・帽子

<注意点>
・必ず洗濯すること。
・ビニール袋か紙袋に入れて回収ボックスへ。
・汚れや破れはないか?濡れていないものであること。
・衣服の場合は、綺麗な状態で着用ができるものであること。
・ボックスの投入口(40cm×48cm)に入らないものはNG。

 

「渋谷区清掃事務所」:回収したものは、どのようにリサイクルされる?

①衣類リサイクルボックス設置箇所にて回収。
②回収したものは、古着のリユース業者が海外の工場に送り、種類やサイズ、柄などに仕分ける。
③ニーズに合わせて、海外の工場がある現地、東南アジアの周辺国へ出荷。

リサイクルボックスに入れた洋服が、世界のどこかで大切に使われる。渋谷区清掃事務所では、そんな素敵な循環を作る担い手となっています。

 

「渋谷区清掃事務所」:他のリサイクル活動について

様々なリサイクル活動を行っている「渋谷区清掃事務所」。事務所内の美竹リユースコーナーでは、木製家具の回収を行っています。回収された家具はリサイクル家具として販売され、毎日展示中。他にも、使用済みの小型家電に含まれる有用金属のリサイクルを目的として以下の小型家電の回収に取り組んでいます。

<小型家電の回収品目>
・スマートフォンを含む携帯電話
・携帯音楽プレイヤー
・携帯ゲーム機
・電子辞書
・卓上計算機
・電話機
・電気かみそり
・ドライヤー
・リモコン
・ACアダプター
※携帯電話などの個人情報の消去、電池類は取り外してください。

流石にリサイクルできない?と思うモノでも、リサイクルできる時代に。おうちの断捨離などで捨てるものがあったら、リサイクルができるか一度調べることも大切です。

渋谷区 公式サイト:www.city.shibuya.tokyo.jp

古着のリサイクルにつて:www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/gomi/recycle/hurugi_box.html
家具のリサイクルについて:www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/gomi/recycle/furniture.html
小型家電回収について:www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/gomi/recycle/mini_elec.html

>Vol.02「“捨てる”を“生かす”に。リサイクル活動」はコチラ!

 

 

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