Lifestyle ライフスタイル

Omosan SDGs Report
vol.01 生活の木

Lifestyle

Vol.075

2021.10.28

2030年までに達成を目指す、17の世界共通目標“SDGs”。表参道・渋谷の街における企業やお店の取り組みから、皆さんにもっとSDGsについて知ってもらいたい、一緒に考えてもらいたい、という想いから「Omosan SDGs Report」をスタートしました。記念すべき第1回は、ハーブやアロマテラピーを通して癒しを届けるだけではなく、多くの環境問題にも取り組まれている「株式会社生活の木」、代表取締役C.E.O 重永 忠氏にお話を伺いました。

“SDGs”という言葉が出てくる前から、様々な活動に取り組んできた「生活の木」。『僕自身、1960年位から起こったヒッピー文化の“地球と自然を大切にする思想”に共感しまして、自然の植物を使ったハーブやアロマを広めたいというところから始まりました』と、自分が提案したいライフスタイルとヒッピー文化の合致から当たり前のこととして活動をしてきたと語る重永社長。会社としてのSDGsの在り方を伺うと『僕はね、“世界中の自然の恵み”を無駄なく使うことで、人々の生活に繋げることが一つのパーパスだと思っています。その手段の中に、地域社会・産地・生活者・企業の4つが良い関係性であり続けるコミュニティトレードや人間と動物の共生に繋がる行動があります。ですからSDGsというものは“しなければならない”ものではなく、ビジネスの中にその要素や貢献というものが、当然ながら組み込まれているものなんですよ』と、身近なところで当たり前にあるものだと語る重永社長。『手間暇かかることとかありますよね。何でも便利になってきている今ですが、僕は、便利なもので解決するのではなく、実体験とかの“リアル”を大切にしていきたいんです。人と人が触れ合って一緒に語り合って体験をしたり、思い合ったり、そういった場をどのくらい今後提供できるか?が重要だと思っています。そして、思いやりの精神を大切にするWell-beingが溢れる世の中にしていきたいんですよね』と、全ては関係性が良い状態であること、そこからはじめて社会課題は解決されるのだと語ってくれました。『日常生活における、地球への、他の動植物への、世界への、身近な人たちへの思いやりが、心身ともに健康で美しくあることに繋がっていくと思います』と重永社長。全ての人やモノに対して思いやりを忘れないことがSDGsの核である。そんな重永社長のメッセージを胸に、日常のちょっとしたことから意識を変えてみませんか。

Profile
「株式会社生活の木」 代表取締役C.E.O 重永 忠
1961年 原宿表参道生まれ。大学卒業後、大手流通企業へ入社。その後、経済産業省中小企業大学校経営コースを経て、「株式会社生活の木」代表取締役に就任。写真館、陶器店、ハーブ・アロマテラピー事業と代替わりをし、3代目を務める。現在は、TREE OF LIFE (PVT) LTD.(スリランカ) や、商店街振興組合「原宿表参道欅会」副理事長など、多岐にわたり活動を行っている。

 

Wellness & Well-being
地球へ、動植物へ、
そして活きる人への思いやりの精神が宿っている「生活の木」

 

地球に、肌に、人にやさしい
サステナブルな洗濯洗剤がつくる持続可能な循環システム。

ゾウさんマークがついた商品を買うだけで地球のためになる!今年5月に販売されたばかりの洗濯洗剤、『海にやさしいお洗濯』は、100%植物由来の洗浄成分で環境にやさしいサステナブルなアイテム。汚れ戻りがないため、すすぎ0回※で使用することができます。さらに柔軟剤不要なので、ベビー服やおしゃれ着、ダウン素材などもこれ一本でOK。

そんな地球にも人にもやさしい洗濯洗剤『海にやさしいお洗濯』を買うだけで、「生活の木」の売上1%がボルネオ保全トラスト・ジャパンへ寄付されます。なぜボルネオ島なのか?その理由は、私たちの生活に欠かせない“パームオイル”の生産量が世界一だということ。アブラヤシのプランテーションが増える中で生物多様性の森が分断され、動植物生態系の危機に陥っているボルネオ島の森を、「生活の木」では、対象商品の売上1%で繋いでいます。そして、野生動物が往来できる緑の回廊“ゾウさんの通り道”を作ることで、パームオイルと森の共生を実現させているのです。※ドラム式洗濯機は、すすぎ1回を推奨

 

「生活の木」のもったいないチャレンジ!
ハーブの残渣が新しい価値を生み出すまで。

全国の「生活の木」直営店スタッフが身につけている“エプロン”は、本来なら破棄されてしまう製品基準に満たないハーブの残渣で染色されています。元々は、ハーブティーなどで使われる、美しい青紫色をした “マロウブルー”ですが、コットンリネンの生地を染め上げると、淡いグレイッシュブルーのやわらかい色に染まります。このもったいないチャレンジは、スタッフのユニフォームだけではとどまりません。「生活の木」は、便利な使い捨て用品などの大量消費よりもマイアイテムを愛用してほしいという想いから、同じ染料でエコバック※も製作しています。このハーブの残渣を染料として使い始めたのも、過去にハーブの入浴剤で浴槽が染まったことがきっかけ。そこから“ハーブ染め”の徹底的な研究を重ね、現在では、もったいないハーブの残渣が、第2の人生として様々な価値を生み出しています。※現在は販売しておりません。

世界各国のパートナーファームで収穫された厳選素材を、「生活の木」自社工場で選別。機械選別や手選別をして仕分けられた、ハーブティー用の厳しい基準に満たないハーブは、染料の原料として生まれ変わります。

生活の木 原宿表参道店

TEL:

03-3409-1778

営業時間:

11:00〜20:00
※COVID-19の影響により営業時間変更の場合がございます。公式サイト等をご覧になってからのご来店をお薦めいたします。

住所:

渋谷区神宮前6-3-8 Tree of life

URL:

https://www.treeoflife.co.jp/

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