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Omosan SDGs Report vol.05 ラフォーレ原宿

Lifestyle

Vol.079

2022.07.06

ここ表参道・原宿の街における企業やお店が取り組んでいるSDGsはどんなことなのか?まずは知り、一緒に考えていきたいコーナー「Omosan SDGs Report」。第5弾は、原宿のランドマークを通じて、エネルギーあふれるSDGsなアクションをハード面から支える「ラフォーレ原宿」の代表取締役 荒川信雄氏にお話を伺いました。

小学生の頃から原宿を駆け巡り、今なお「ラフォーレ原宿」と共に原宿の街を見守る荒川代表。『実は大学生の時に竹下通りのラーメン屋さんとか、中華料理屋さんに「毎度!」ってお肉を配達するお手伝いをしていたんです。それを覚えていてくれている人もいて、運命を感じましたよね。ここで働く意義というか。僕にとってのセカンドプレイス』と、原宿との“縁”について語ってくれました。50年以上原宿という街に携わり、歴史を見てきた瞳に映る原宿は、『激動だったと思いますよ。インターナショナルな文化が入って、自己表現力が強い人たちを目の当たりにして、“日本人頑張らないと!”と考えたと思いますし、海外の良さを取り入れて、カスタマイズして。日本の“和を以て貴しと為す”精神を貫いた場所が、実はここ原宿だと僕はずっと思っています』と話す荒川代表。常に変革してきた、カルチャーをリノベートしてきた街で、「ラフォーレ原宿」が果たしてきた役割について伺うと、『やっぱりチャレンジの場所を提供できた、且つ交流の場所を提供してきたと感じています。小さい規模からスタートして大きく成長するというプロセスを原宿でやってみたい、という受け皿として、ラフォーレはサポート役になっているんじゃないかなと自信を持っております』と教えてくれました。また、荒川代表の考えるSDGsについて伺うと、『すごく難しいですね。 僕自身、SDGsを全部達成することは難しいなと思っていて。一つ一つステップバイステップで考え、“できることからやっていこう”という感じで気をつけています。達成目標と言ってしまうと、みんなそればかりを考えて、結果、迷走してしまうと思います。回り道でもいいけど、こうなったらいいよね、少しずつやってみようと。17の目標のうち、まずは1つずつ目標達成に向けて努力していけばいいと思っています。その地道さというか、日常がベースとなって、取り組む人が増えたらいいな』と、SDGsを日常に落とし込み、“基本に帰ることが大切だ”と教えていただきました。小さなことから一歩一歩。日常の小さな課題を解決することがいつか大きな結果につながると確信して。まずは目の前のちょっとした課題から取り組んでみませんか?

Profile
「株式会社ラフォーレ原宿」代表取締役 荒川信雄
1964年 茨城県生まれ。慶應義塾大学卒業後、森ビル株式会社入社。1991年ラフォーレ原宿運営室勤務となり、90年代の原宿を駆け抜ける。1999年ヴィーナスフォート初代館長 就任を経て、2006年 表参道ヒルズの初代館長に就任。同館を原宿と青山、ヤングカルチャーとラグジュアリーカルチャーを繋ぐ架け橋へと育て、2014年 株式会社ラフォーレ原宿代表取締役に就任。現在も同社でポップアップ企画や街作り活動に精力的に取り組み、新たな才能、人材の発掘・育成に尽力する。

 

原宿から世界へ巻き起こす、新たな文化の旋風
ファッションを核とした街づくり、文化の発信拠点、地域密着型活動

新たな才能を発掘する、インキュベーション(孵化)装置としての「ラフォーレ原宿」

“ファッションを核とした街づくり”をコンセプトとして掲げる「ラフォーレ原宿」は、オープン以来、小規模メーカーやブランドを積極的に誘致し、デザイナーの育成やチャレンジの場を提供することに注力してきました。2015年には“ファッション・文化の情報発信スペースとしてのステータスを確立させる”ことを目的とし、インキュベーション機能の強化に向けて、POP UPSHOP区画“CONTAINER”を拡張リニューアルオープンし、年間150以上のファッション企画を開催。また、「ESMODE JAPON」のサステナブル教育の一環である産学協同プロジェクトに賛同し、期間限定ポップアップショップの立ち上げ協力も行っています。2020年には「ESMODE」のポップアップ開催に合わせ、“岡山デニム”の廃材を活用したサステナブル企画『Sustainable Project Laforet×Okayama Denim』(写真上)を開催するなど、環境に配慮した取り組みも実施。

現在は、チャンスと希望に溢れる街、原宿への原点回帰を図り、『愛と狂気のマーケット〜“おもしろい”才能の出会い系〜』(写真下)をオープン。アパレル、アート、雑貨など、あらゆるカテゴリーのクリエイターやブランドが、毎月最大80出店する自主編集売り場を設置し、人と才能を繋ぎ、原宿から世界へ向けた発信を推進しています。

 

 

KEEP CLEAN, KEEP GREEN 地域密着型の清掃活動

「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに、2001年にスタートした美化活動『Laforet HARAJUKU CLEAN BUSTERS』。2015年からは清掃ボランティアプロジェクト『green bird』のラフォーレ原宿チームとして、『Laforet HARAJUKU CLEAN KEEPERS』に名称を変更し、毎週土曜日の朝に街の清掃活動を継続して行なっています。街の美化だけでなく、テナントスタッフとボランティアのコミュニティの場としても機能し、テナント全面協力のもと、定期的にユニフォームの更新も実施。また、原宿らしくオシャレに清掃活動の輪を広げることを目指し、清掃ツールを一新し、『森の袋』(写真右)を制作。ゴミを集めるごとに葉っぱ柄のゴミ袋が膨らみ、街に緑が広がる素敵な演出にも注目です。活動に参加した方には、ラフォーレ原宿オリジナルの緑を基調としたタオルとグローブをプレゼント。2016年にはパリでの清掃活動を実施、活動の幅を世界にも広げています。

 

 

2020 年に開催した「Laforet WEEKEND Invitation」にてラフォーレ原宿の過去の外壁幕をアップサイクルしたポーチが配布されました。現在も有機性の資源を活用したセール用のショッピングバッグの制作にも力を注いでいます。

 

Laforet HARAJUKU

TEL:

03-3475-0411

営業時間:

営業時間 11:00 ~ 20:00
※ COVID-19 の影響により営業時間変更の場合がございます。公式サイト等をご覧になってからのご来店をお薦めいたします。

住所:

渋谷区神宮前1-11-6

URL:

https://www.laforet.ne.jp/

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