Lifestyle ライフスタイル

Omosan SDGs Report vol.09 imperfect (インパーフェクト)

Lifestyle

Vol.083

2023.02.22

Omosan SDGs Report 第 9 弾は、“たとえ不完全な取り組みだとしても、自分たちで出来ることから少しでも世界と社会をよくしていこう” というスローガンのもと、2019 年に誕生した「imperfect(インパーフェクト)」。今ではサスティナブルな取り組みの輪を大きく広げています。実業を通じて社会課題の解決に挑戦し続ける、代表取締役社長の佐伯美紗子さんにお話を伺いました。

社会的・環境的価値の高い取り組みを通じて生産されたナッツやスパイス、カカオ、コーヒーなどを掛け合わせた「ウェルフード&ドリンク」を販売しています。お客様と一緒に生産地の社会課題の解決を目指す仕組みを考案し、このフラッグシップストアをプロデュースした佐伯社長。『私たちimperfectは元々世界中の農園から食品の原料を調達するメンバーが一緒に立ち上げたのですが、農業の現場の社会課題、環境破壊、農家の方々が置かれている労働環境や生活環境といった社会課題に対して、私たちが携わっているビジネスの中で課題を解決するということができないかという想いではじまりました。その中で“Do well by doing good.”というテーマを揚げ、一般のお客様や業界を問わず、競合も含めて隔てなく一緒に取り組んでいます。4、5年前は、SDGsやサスティナビリティという言葉は知っているけれども、具体的にどういうことが日常の生活の中で自分たちが一生活者としてできるのかイメージが湧いてこなかった方も多かったと思うのですが、今になっては皆さん取り入れられている方も多いのではないかと思います』と、ここ数年の変化についても語ってくれました。「imperfect表参道」では、商品を購入すると投票チップがもらえ、“環境” “教育” “平等”のいずれかのプロジェクトに投票ができる仕組み。押しつけがましくならずに課題を考えることができる気軽な取り組みです。おしゃれで、おいしい商品を購入することで、自然とその生産の背景に意識を向けることができるのです。『農家の方々と私たちの関係は一方的ではなく、win-winな関係をどうやって作れるかが大切です。農家の方々にとって意味のあるものであることと、もう一つは私たち消費者を巻き込んで課題解決をしていくかが大事。例えばカカオとコーヒーは、地球の裏側で作られているもの。おそらくほとんどのチョコレートを消費者の方が召し上がる時に、カカオはどんな作物でどういう方が作っているのかご存知ないかと思うので、“私たちは実はこんな方々がこんな所でこういう実を育てているんだよ”というのをまず知っていただくことが第一歩だと思っています。興味が湧いて、そこから彼らのために自分が何かできることはあるのだろうか?環境のために何かできることはあるのだろうか?そこがスタートな気がするのですよね』と佐伯社長。共感から動き出した課題解決の輪。あなたの「おいしい」は、誰かの「うれしい」に繋がっています。

Profile
imperfect株式会社 代表取締役社長 佐伯 美紗子
1985年10月14日生まれ。父親がメキシコで働いていたため、12歳から16歳までアメリカ・テキサス州で過ごす。帰国後、国内の高校・大学に進学。ʼ08年総合商社に入社。ʼ19 年より「imperfect 株式会社」立ち上げに携わり、同社マーケティング部長に就任。ʼ19年7月に オープンしたウェルフードマーケット&カフェ「imperfect 表参道」の企画運営を主導。ʼ22年8月より、imperfect株式会社 代表取締役社長に就任。

 

Do well by doing good.
いいことをして世界と社会をよくしていこう。

チョコレート、ナッツ、コーヒー豆の「おいしい」から、社会課題へアプローチ。「投票」というアクションは世界を変える、第一歩。

「imperfect表参道」では、来店されたお客様と一緒に、世界の食と農を取り巻く社会課題の解決を目指し“Do well by doing good.(いいことをして、世界と社会をよくしていこう)”活動を行っています。商品を購入するとチョコレートの欠片を模した投票用のチップが渡され、“環境・教育・平等”の中から、どのプロジェクトを実行するか投票。購入した商品の売り上げの一部が活用され、生産農家の方々と共にプロジェクトを実行しています。まさにサステナビリティを日常化できる仕組み。取り組みを知らずに来たお客様でも、お店に並ぶ“おしゃれ”で“おいしい”商品を欲しいと思って購入することで、「imperfect表参道」では社会貢献プロジェクトのアクションの力になるのです。そしてソーシャルグッドな原材料を使った商品が、さらにソーシャルグッドな原材料の生産環境を守ることができるハッピーな循環。おいしいと思った商品の原材料が、どんな人達によってどんな環境で作られているか。そんな気持ちを向けることが、まずは私たちが取り組みに参加できる第一歩です。

 

 

自分の消費行動を変えることで、社会を変えることはできる!
例えば、“環境”。ガーナの森を再生し、カカオが育つ環境を支える。

私たちが普段おいしく食べているチョコレート。原材料のカカオは、日本においては輸入量の約80%を、世界でも有数の生産量を誇るガーナに頼っています。そのガーナでは、世界的に増加するカカオ需要への対応や、木材確保などのために森林伐採や農地開拓が進み、近年急速に原生林が失われています。実際、2016年から2022年の間に、ガーナの国土に占める森林面積は約41%から35%へ減少。つまり森の6%が消失したのだそうです。森林の減少は、日差しに弱いカカオにとって深刻な問題。木陰があれば50~80年は収穫できるはずが、樹木が減るとカカオ畑の寿命は25~30年と短くなってしまい社会課題の一つとなっています。imperfectでは、ガーナの森を再生し、カカオが育つ“環境”を支える日陰樹を提供するプロジェクトがあります。これからもおいしいチョコレートが食べられることを願って、一票を投じてみませんか。

 

 

大手コンビニローソン初進出も果たし、新商品が続々登場!
毎日、気軽に手に取ってもらえることで、より身近なアクションが可能に。

imperfectが呼びかけているサステナビリティな活動を毎日の生活の中で、より気軽に手に取り気負うことなくできることを実現したのが、大手コンビニチェーンのローソンでの商品販売。気軽に立ち寄れる場所で、気軽な値段でimperfectブランドの商品を買うことができ、社会課題に対するアクションがより身近に可能になりました。2月初旬からナチュラルローソンで販売されている、「カカオ香る 手作り濃厚プリン」(421円)と「チョコレート&コーヒー アソートボックス」(500円)は、imperfectならではのおいしさがいつでも手軽に楽しめる新作。もちろん、購入するたび商品を通じて環境づくりの実現を目指す取り組みのサポートができるので、スイーツタイムの味わいもひとしおです。

imperfect 表参道

TEL:

03-6721-0766

営業時間:

11:00~21:00(日曜日のみ20:00閉店)

住所:

渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館 1F

URL:

https://imperfect-store.com/

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