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Vol.33 Special Interview Be Only One MAKI HORIKITA

MAKI HORIKITA

そんな彼女に、表参道の楽しみ方を聞いてみた。
「友達と表参道に行ったりもします。ショッピングも普通にしますし、表参道は季節のイベントが多いですよね。
大人の方や二十代の女の子も、オシャレな人がいて、歩いているだけで楽しいですよね。お店もどんどん新しくできるので、目的地がここって決めるよりは、ぶらぶら歩いた方が、“ 新しくお店ができたね”とかそんな発見ができるのが表参道の楽しいところです。
ただ、美味しいものもいっぱいあるんですけれども、大抵並んでいるので、食べ物はあまり表参道で食べたことがないんです。パンケーキも本当は食べてみたいですし。ずっと話題なので。女の子にとって凄く楽しい街ですよね。」

街行く人、ファッション、景色、表参道散歩を心から楽しんでいるのが伝わってくる。彼女の年代ならば、まだ夢に向かって努力している人や、仕事の壁にぶち当たり悩みを抱える人も多いはず。堀北真希の年齢も世間で言えばそんな世代。
しかし、彼女はすでに11年目というキャリアがある。
そんな夢へ向かう同世代や十代にエールを贈るとしたらと尋ねると、やはり彼女らしい芯のある答えが返ってきた。

「どこまで頑張るかは、自分が決めることだと思うんですよね。頑張り続けるのか、どこまでって決めるのかとかは自分次第ですし、正解はないって思います。
人は、何か正解を探したくなるじゃないですか。何か正解の通りにやったら、失敗しても安心みたいな。自分にもそういうところはあるんですけれども。
でも、正解のない部分ってあると思います。だから、どこまで頑張るかは、自分で決めるってことが一番大事じゃないですかね。」

誰かにゴールを決められて頑張るのではなく、自分で決めること。世間や他人が決める正解ではなく、自分で目標を決めて頑張ること。正解なんてない。
すべては自分次第という、堀北真希の強い意志が伝わってくる。
この若さにして、学んだこと、経験したこと、そして彼女自身が努力しつづけ、走りつづけているからこそのメッセージだ。

そして一人の女性として、理想の女性像について尋ねると、
「昔は強い女性に憧れたんですけれども、それよりは今は、何か助けたくなるような女性に憧れます。私は結構一人で何でもやっちゃうタイプなので。それが、ちょっと人に助けてもらってみたいなって(笑)。」
意外な答えが返ってきた。

そんなユニークな視点をもつ、チャーミングな一面。堀北真希を理想の女性像とするファンはそこにも惹かれるのだろう。
そして、最後に今後の目標について、こう語った。

「あまり、私は先のことを考えてはいないです。自分自身はもう大して変わらないんじゃないかと思います。性格が変わったり、見た目が変わったり、そんなに大きくは変わらないと思います。
例えば、お仕事で何かをチャレンジしてみたいとか、こんな役をやってみたいとか、そういうことをあまり考えません。
何年後、こうなっていたいとか、無いですね。わりと、成り行きの感じで過ごすのが好きなので。」

これまでの様々な仕事の経験から、予測不可能な中で、常に前進してきた彼女らしい言葉だ。
そして、終わりにこう締めくくった。

MAKI HORIKITA

「例えば、今に凄く納得がいっていない人は、“10年後、必ずこうなっていたい。いつか、こうなりたい。” とか、そういうものがあるかもしれないですけれども、私は今が凄く充実していて、毎日が楽しくてハッピーなので、あまり“10年後、20年後、必ずこうなりたい。” とか、そういった思いはありませんね。」

この言葉は、日々を丁寧に、悔いなく、生きている彼女だから言えることなのだろう。
彼女の澄んだ輝く瞳、心に残る話し方、佇まい。堀北真希の唯一無二の美しさ、それは自分に正直な、真っ直ぐな心そのものなのかもしれない。
そして、その美しさは、これからも観る者を魅了し続けるのだろう。

KIMIKO DATE-KRUMM クルム伊達公子 (エステティックTBC所属)
1988年10月6日生まれ。東京都出身。
Sweet Power 所属。2002年、中学2年生の時に部活動の帰り道でスカウトされる。
2003年7月に映画『COSMIC RESCUE』のヒロイン役オーディションに合格し、映画デビューを果たす。同年10月には『ケータイ刑事銭形舞』でテレビドラマ初主演を果たし、2005年映画『ALWAYS 三丁目の夕日』でその演技が高く評価され、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、第27回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞など数々の賞を受賞。
2010年には舞台『ジャンヌダルク』で初舞台にして主演を務めるなど、活動の幅を広げている。
10月4日(土) より全国東宝系にて公開中の映画『蜩ノ記(ひぐらしのき)』ではヒロイン戸田薫を演じている。

KIMIKO DATE-KRUMM クルム伊達公子 (エステティックTBC所属)
監督:小泉堯史
出演:役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子 他
第146回直木賞を受賞した葉室麟の小説を、黒澤明監督の愛弟子、小泉堯史監督のメガホンで映画化した時代劇。江戸時代の九州のある藩で、10年後の切腹を命じられた武士とその監視を命じられた青年武士が、切腹までを生き抜く武士の崇高な生きざまを知り成長していく。師弟の絆や、家族愛、夫婦愛その家族の生きざまを日本の自然美と共に映像化した。
主人公に役所広司、その監視役の青年には岡田准一。娘役に堀北真希、妻役に原田美枝子と演技派俳優の共演。四季の美しい風景の中で描写される「愛」を紡ぐ感涙のストーリーは、混迷を深めるこの時代に、現代人の心に響くヒューマンドラマ。
©2014「蜩ノ記」製作委員会

蜩の記(ひぐらしのき)