TOPスペシャルゲスト > vol.37-2 北川景子インタビュー

Special Guest

スペシャルゲスト

Vol.37 Special Interview Shining Energy KEIKO KITAGAWA

Vol.37 Special Interview Shining Energy KEIKO KITAGAWA

そんな北川景子は、デビューして11年になる。一生懸命やっていたら、11年。
がむしゃらにやってきたけど、あっという間だったと話してくれた。

「毎日、毎日、凄く一生懸命やっていきました。本当にがむしゃらに。生まれつきの性格によるところが凄く大きいと思うんですけれども、もともと何でも頑張りたいって思う性格なんです。出来なそうだから諦めようじゃなくて、出来ないことをチャレンジしたいなって、何事にも興味を持って。
そういう性格だったので、努力することも、頑張ることも、全然苦痛じゃないんです。
何でも出来るようになりたいっていう性格は、小さい頃からで。だから、“何でそんなに頑張れるんですか?”とか言われても、“何で頑張らないんですか?”って(笑)。
それは、負けず嫌いとかではなくて、幼い頃、お習字とか、ピアノとか、水泳とか、習い事もさせてもらっていたんですけれども、いつか先生みたいになりたいなっていう気持ちがやる気になっていたし、もっと上手になれたら良いなと思っていました。今は下手だけれども、いつか上手になれたら良いなっていう感じで。
人と比べて上手い下手、というよりも、自分がもっとこうなりたいなっていう。だから、出来ない自分とか、弱い自分とかに負けたくないっていう意味では、負けず嫌いなのかもしれないですが、人と比べるということに興味はないんです。
例えば、あぁだったら良いのにって思う時はあるけれども、今、本当に置かれた場所と、環境で、どう楽しく、幸せに生きようかなっていうことを考えるのが凄い大事だなって思ってやってきました。
“あんなにスタイルが良ければ良いのにな”、とか、それこそ“素敵な旦那さんがいれば良いのにな”っていうのはみんな思うことあると思うんですけれども、でも、そうじゃないから、自分が悪いとか、劣っているとか思いません。
人が幸せそうなら、それで良かったと素直に思うし、でも自分がその人を羨ましく思うことはなく、自分は自分で幸せになろうと思います。だから女らしくないのかもしれないですね、その辺は(笑)。」

女性にも響く言葉だが、きっと男性にも気持ちよく聞こえる話ではないだろうか。

Shining Energy KEIKO KITAGAWA

北川景子は、どこまでもポジティブだが、そんな彼女ももちろん、落ち込む時はあるのだと言う。

「へこんだ時は、悩んで解決することだったら、とことん悩むんですけれども、自分の芝居が自分的にあまり出来ていないとか思ったり、何でこんな出来ないんだろうって自分に落ち込む時は、もっと他の人の作品を観てみようかなとか色々やれることを考えてやります。
その時はどうしたらもっと良くなるのかな?って、とにかく解決策が見つかるまでとことん悩みます。
別にクヨクヨしちゃダメだとは思いません。とことん悩んで、じゃぁどうしたら良いんだろう?というのを考えてみたりします。
あとは、例えばだけど、何で私結婚出来ないんだろうとか、何で良い人にで出会わないんだろうとか、考えてもしかたない悩みについては、考えません。それは放っておきます。
考えたところで、明日出会うわけでもないですし、普通に楽しく生きていれば、そういう姿を誰かがみていてくれるだろうし、考えてもしかたのないことは、考えないですね。」

彼女のこの言葉に、世の女性は、大きくうなずきたくなるのではないだろうか。

「疲れた!!と思う時は、大体何か良い日が多くて、とても良い仕事をいっぱいして、疲れていることが多いから、これだけ疲れているってことは自分は今日よく頑張ったんだなって思います。逆に、疲れなかった日は、あまり悩みもしていない時が多いと思います。」

現代社会で多く耳にするのは、“ストレスで疲れた!”という言葉。しかし、北川景子の“疲れた!”は、満足の行く仕事から出る言葉。毎日、毎日、全力でやりきる。自分に納得行くまで頑張ることが、結果、いい疲れを感じることが出来るのだろう。これまで苦労もしてきたはずだ。だが、彼女は、年々、楽になってくると言う。

「昔に遡れば遡るほど、大変でした。年々楽になっていくというか、他の職業の方もそうだと思いますけれども。昔より出来るようにもなってくるし、見える範囲も広くなってくるし、何かが起きた時の対応力もついてくるので、歳をとるのが楽しいなって思うのはそういう時。
前より仕事に余裕を持って出来るし、何かトラブルが起きても落ち着いて対処することが今は出来ます。デビューしたての時は、凄く一杯一杯だったので、よく叱られたりもしていましたし、デビューしたてが一番苦労しました。」

Shining Energy KEIKO KITAGAWA

女優として走り続けた11年間。最後にその女優という職業は、彼女にとって何が魅力なのかを語ってくれた。

「色々な役や作品を通じて、世間に問題を投げかけることが出来たり、この作品を観て考えさせられましたって言って頂くことだったり、感動しましたって言って頂いたり、笑って泣いて楽しかったですって言って頂いたり、作品を通じて、そういう人の心を動かすことが出来るっていうのが、この仕事ならではだと思います。
そうやって人を楽しませるというか、それがショービズの世界で自分たちエンターテイナーの仕事だけれども、それをやっているうちに、自分自身も役と共に成長できるのが、本当に素晴らしい。
今まで振り返ってみれば、その時の自分に適した役が向こうから来てくれたという印象が凄くあります。
その時々で、この役ちょっと荷が重いなっていう時もあったり、何で自分に、自分とは正反対の役が来たんだろうと思ったこともありましたが、それっていうのは結局自分に足りないから勉強しなきゃいけないものがあったり、自分が乗り越えなきゃいけないようなことが役で向かってくるんだと思えるのです。
自分の年齢の人が大体悩んでしまう悩みがテーマだったり、何か凄く自分を補うものだったり、鍛えてくれる役でしたり、今だったら自分が凄く共感出来るテーマでしたり。
これからも自分が未熟な時には、その時の自分を補うような役が多分来てくれるし、自分が充実していれば、それはそのまま投影出来る役。
本当に自分のことって、自分が一番よくわからないですけど、人はよく見てくれているから。“今の北川さんだったら凄いこの役が良いと思う”って、考えて持ってきてくれるから、私は頂いたものを全力でやることが一番向いていると思います。それが正しいと思っています。仕事を頂けるようにだけ、祈っておきます。」

北川景子の人生には、女優という仕事は、切っても切れない。彼女が話す一言ひとことが、ゆるぎないのは、1カット、一瞬、1日を頑張ったと言い切れるほどやり切るからなのだろう。
あなたと同じ一瞬を、同じ時を、北川景子は、今日もそう生きている。

北川景子 女優 1986年8月22日生まれ

2003年雑誌『SEVENTEEN』の専属モデルをきっかけに芸能界入り。同年テレビドラマで女優デビューを果たす。
ハリウッド映画の「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」」(ユニバーサルピクチャーズ)出演。
その後、映画「チェリーパイ」、「Dear Friends」(東宝)と立て続けに主役に抜擢。2007年テレビドラマでも「モップガール」(ANB)で主役を演じる。
その後、「太陽と海の教室」(CX)、「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」(CX)、「筆談ホステス」(TBS)、「月の恋人~Moon Lovers~」(CX)、「謎解きはディナーのあとで」(CX)、「悪夢ちゃん」(NTV)、「独身貴族」(CX)、「HERO」(CX)と数々の話題作に出演。
2015年 エランドール賞にて『新人賞』を受賞。2015年7月18日(土)公開、映画「HERO」(東宝)に出演。

Brand New TV Drama

木曜劇場『探偵の探偵』(フジテレビ系)
2015年7月スタート 毎週木曜午後10:00
出演:北川景子 川口春奈 三浦貴大 DEAN FUJIOKA
ユースケ・サンタマリア 井浦新 他
原作:松岡圭祐(『探偵の探偵』講談社文庫刊)
脚本:徳永友一
制作著作:フジテレビドラマ制作センター

原作は、『万能鑑定士Q』シリーズや『千里眼』シリーズで累計1000万部以上の売上を誇る松岡圭祐が書き下ろす昨年11月に出たばかりの最新シリーズ『探偵の探偵』(講談社)。
フジテレビドラマ初主演を飾る北川景子が初探偵役で本格アクションに初挑戦。北川が演じる紗崎玲奈(ささき・れな)は、亡き妹のため命がけで探偵を追う探偵。容姿端麗、頭脳明晰で、記憶力が異常に良く、物事を総合的に判断して最適な行動を選択することができる能力の持ち主。
実妹の死にまつわる残酷な過去をきっかけに、妹を死に追いやった悪徳探偵を追う孤独な女探偵を描いた傑作サスペンス。先の読めない展開の連続、圧倒的なスピード感、迫力あるアクションや斬新な映像も見どころ。