グルメ
CHEERS TO SUMMER With Washington Wine
Gourmet
Vol.079
2022.06.17
この夏、表参道での乾杯は、ワシントンワインで!
“バラエティ豊かで面白い!”とワイン愛好家たちも注目、アメリカ・ワシントン州のワインに、表参道のシェフたちもラブコール。
ワイン好きの読者の皆さんにサマーニュース!表参道で、今注目の“ ワシントン” ワインを味わえるフェアを開催します。Omosan STREET 編集部厳選のレストラン10 店舗発表の前に、まずは、気になる“ ワシントンワインの魅力” についてご紹介。アメリカのワイン産地といえば、カリフォルニアを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、今、次々に新しいワイナリーが生まれ、世界各国のワイン雑誌や評論家からも高い評価を得ているアメリカワインの産地が、ワシントン州。全米第2 位の生産量を誇り、約80 種類以上のブドウが栽培されています。なぜワシントン州がワイン造りに適しているのか、それはヨーロッパの有名ワイン産地であるボルドーやブルゴーニュなどとほぼ同じ緯度、北緯46 度から48 度に位置しているから。夏の間の日照時間は最大17 時間!さらに夏の日中は35℃前後、夜は15℃前後まで下がり、世界のワイン産地の中でも一日の気温の変動が最も激しい地域。長く暖かい日差しは、果実味を凝縮させ、夜の涼しさはワシントンワインならではの爽やかな酸を生み出すと言われています。
ワシントン州には、アメリカ政府に認定されたブドウ栽培地域、AVAが“20”。気候、地形、土壌のユニークな組み合わせから、
個性豊かなワインを生み出しています。
ワシントンワインをより楽しむために、覚えておきたい単語の一つがAVA!American ViticulturalAreas の略で、アメリカ政府に認定された、周辺地域と明確に異なる独自の気候、土壌、自然の特徴をもつ、ブドウ栽培地域のことを指します。ラベルには、産地・ブドウの品種・収穫年度の表示規定がありますが、伝統的なフランスの規定(AOC)とは異なり、栽培方法や醸造法には厳格な規定はなし。ワイン生産者たちが自由な発想で、ユニークなワインを造り出しています。ワシントン州のAVA は、現時点で20。中でもワシントン州の4 分の1 以上を占める“ コロンビア・ヴァレー” は、1100 万エーカーに及ぶワシントン州最大の栽培地域。オリンピックとカスケードという2 つの主要山によって雨天から守られているため、降雨量が劇的に少なく、水はけの良い乾燥地帯で、エレガントな味わいのワインが多いと言われています。
白はシャルドネやリースリング、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、
メルローなど。ワシントンワインのブドウ品種は“多様性”が
キーワード!
世界の他のワイン産地と異なる点がもう一つ。ワシントン州のワインは、単一のブドウ品種or ジャンルで定義できないと言われています。なぜなら、温帯雨林から火山、砂漠と変化に富む、大自然に恵まれているワシントン州は、同じ州内でも気候は様々。それぞれの地域の特性を生かし、バラエティ豊富なブドウ品種が育てられているのです。最大のAVA “ コロンビア・ヴァレー” の中だけででも、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、リースリングといったワシントンワインの主要品種をはじめ、約30 種のブドウ品種を栽培。近年は、スパイシーなブドウ品種とも言われているシラーの生産量も増えているのだそう。さらに、原料が同じ品種であっても、生産者たちが自由な発想で生み出すスタイルは、多種多様。そこが面白い!という、ワイン愛好者たちが急増しているのです。
ワシントン州のブドウ畑は、元からサステナブル(持続可能)!?
ワシントン州のブドウ畑では、冬の凍結により多くの害虫が死滅。乾燥した気候、低湿度、そして持続的な風により、害虫だけでなく、病気や雑草などが繁殖しにくいため、農薬散布の必要性が少なく、元の土地自体がサステナブルと言われています。さらに持続可能な栽培方法をより広めるため、米国のワシントンワイン協会では、ワシントン州にあるブドウ農園のための持続可能プログラム「SUSTANABLE WA」を設立。現在、認証プログラムを推進中です。
日本で“ワシントンワイン”の魅力を広める「米国ノースウェストワイン協会」の日本公式サイトが6月20日より
リニューアル予定!
▶︎https://usnorthwestwine.com
Washington Wine Fair 2022 @ Omotesando
表参道の人気店10店舗が厳選したワシントンワインと、相性抜群のペアリングメニューを味わえる!スペシャルな3週間。
開催期間: 2022年6⽉17⽇(⾦)〜7⽉8⽇(⾦)
開催店舗: 表参道エリア10店舗
WINE LIVING Signature
エロイカ ゴールド リースリング 2013(グラス 1,550円)
白レバームース&トースト ワインセット(2,400円)
糖度がギュッと凝縮された“貴腐ブドウ”を一部使用した、中甘口タイプのリースリング。オレンジやマーマレードのような甘さと、ワシントンワインの特徴である伸びやかな酸とのバランスが絶妙。まったりとしすぎない程よい甘さのリースリングに合わせるのは、鶏の濃厚な白レバームース。フランスで有名な貴腐ワイン・ソーテルヌとフォラグ
ラの伝統的なマリアージュからインスパイアされた、エレガントな甘さとクリーミーさが光る組み合わせです。
港区南青山3-18-19 フェスタ表参道ビル4F
TEL:03-6459-2980 休日:日曜・月曜日
▶︎https://www.winelivingsignature.com/
UMAMI BURGER 青山店
ワシントンヒルズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2019(グラス 990円)
ニュートリュフバーガー ワインセット(2,728円)
ワシントン州で一番収穫量が多い、カベルネ・ソーヴィニヨン。黒系果実の豊かなアロマとまろやかなタンニン、しっかりとした果実味が調和した味わいです。ほんのり黒胡椒を思わせるスパイシーさも感じる赤には、肉汁が溢れ出すビーフパティと、芳醇な香りのトリュフチーズが抜群!うま味もボリュームも満足度の高いバーガーでありながら、ルッコラのほろ苦さとオニオンピクルス、そしてカベルネで締めることで、さっぱりとした口当たりでフィニッシュを迎えます。
港区北青山3-15-5 TEL:03-6452-6951 定休日:なし
▶︎https://umamiburger.jp/locations/aoyama.html
un cafe
ポップアップ スパークリングワイン 2019(グラス 800円)
炙りサーモンとアボカドのサラダ仕立て ワインセット(1,800円)
口に入れた瞬間に、いきいきと弾ける泡が気持ち良い!上質なワシントン州のシャルドネを100%使用したスパークリングは、フローラルな甘い香りの後に、キレイな酸が訪れます。フレッシュで喉越しの良い一杯なので、どんな料理にも相性ぴったり。特に、脂がのったサーモンとクリーミーなアボカド、そしてディルが香る、爽やかなサラダと味わえば、軽やかでフレッシュなマリアージュに!夏の暑さをしばし忘れさせてくれるはず。
渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F
TEL:03-5469-0275 定休日:日曜・祝日
▶︎https://www.uncafe-tokyo.com/
ALA 原宿・明治神宮前
チャールズ スミス ワインズ ブーン・ブーン シラー 2017(グラス 990円)
鴨モモ肉のコンフィ串 ワインセット(1,480円)
じっくり低温で火入れした鴨肉を、ALA自慢の炭火で焼き上げた逸品に合わせるのは、ブラックベリーの甘美なアロマ、濃厚でリッチな果実味のシラー。鴨肉のワイルドな味わいと炭火の香ばしさ、そしてシラーの複雑さが、爆弾のように弾けて混ざり合うコンビネーションです。鴨肉の弾力のある肉質と程よい脂は、滑らかなタンニンとも調和。パンチのある飲み応えでありながら、コロンビア・ヴァレー特有のエレガントな酸が料理を引き立てます。
渋谷区神宮前 3-26-11 原宿 SH ビル 2F
TEL:050-3628-8001 定休日:日曜日
▶︎http://darumapro.co.jp/shoplist/ala.html
MATOI‐YA 表参道店
スティムソン エステート セラーズ
カベルネ・ソーヴィニヨン 2017〈赤〉 シャルドネ 2019〈白〉(グラス 各780円)
オードブルセット ワインセット ( 赤or白 1,320円 ※平日ランチ以外)
豊かな日照量を感じさせる果実味のカベルネ・ソーヴィニヨンと、爽やかな酸とオーク香るシャルドネ。ワシントンワインならではのはっきりとした味わいに負けない、前菜が集合したオードブルセットです。コクのある鶏白レバーのパテとバゲット、お店厳選のプロシュート、産直鮮魚を使ったカルパッチョ、そして甘酸っぱい自家製ピクルスの4種をラインアップ。2人でのシェアにちょうど良いサイズなので、赤と白をチョイスして乾杯にいかが?
渋谷区神宮前5-50-6 中島ビルB1F
TEL:03-6418-2871 定休日:なし
▶︎https://matoiya.jp/
表参道 BACCHUS ‐バッカス‐
チャールズ スミス ワインズ ザ ベルベット デビル メルロー 2019(グラス 980円)
生ハムのムース ワインセット(1,580円)
熟成された豚肉の風味と、ほど良い塩味が効いた生ハムが、ふわふわ食感に!一口サイズのバゲットに乗せていただく生ハムのムースには、ベルベットのようなスムースな飲み口の、メルローがぴったり。ワシントン州のメルローは、チェリーの味わいとアロマの芳醇なボディ、ほのかなタンニンとのバランスが特徴。杉やスモーク、プラムを想わせるアロマの香りとふくよかな果実味が、生ハムの旨味を包み込み、滑らかな余韻が広がります。
港区北青山3-8-12 1F TEL:050-5486-2898 定休日:不定休
▶︎https://bacchus.gorp.jp/
表参道ワイン食堂 Den
シャトー サン ミッシェル コロンビアヴァレー リースリング 2019(グラス 770円)
マスカットのハニーチーズ豆腐 ワインセット(1,100円 ※単品 950円)
※写真は単品サイズ、ワインセットは約1/3 サイズとなります。
“伝統のワシントン・リースリング”との呼び声が高い、爽やかなドライタイプ。白桃やトロピカル フルーツのような華やかさがありながらも甘すぎず、日常的に飲みたくなるリースリングです。さらにフルーティーな味わいを盛り上げてくれるのが、マスカットが弾ける新感覚のハニーチーズ豆腐。後味にはパルミジャーノチーズの上品な塩気が広がり、辛口リースリングならではのほのかな甘さ、豊かな酸とミネラル感が、至福のペアリングを奏でます。
港区北青山3-5-23 吉川表参道ビル1F
TEL:050-3171-8140 定休日:なし
▶︎https://wine-shokudo-den.com/
BUTTERMILK CHANNEL 原宿店
ワシントンヒルズ レイトハーヴェスト リースリング 2021(グラス 748円)
ポップオーバー ワインセット(968円)
ライムのような爽やかな香りに、蜂蜜の甘さと、ネクタリンを思わせる余韻。低アルコールで、ワイン初心者にもお薦めのリースリングには、本店があるニューヨーク・ブルックリンで、最初のおつまみとして人気のポップオーバーを。フワッともっちり食感のシュー生地の仕上げには、蜂蜜の甘さと、ミネラル豊富な岩塩がアクセント。クリーミーな質感のリースリングを一口含めば、“甘じょっぱさ”がたまらない!後を引く美味しさが広がります。
渋谷区神宮前1-11-11 TEL:03-5413-5300 定休日:なし
▶︎https://www.buttermilkchannel-jp.com/
37 Roast Beef
ハウス ワイン
カベルネ・ソーヴィニヨン 2019〈赤〉、ソーヴィニヨンブラン2019〈白〉( グラス 各1,210円)
ローストビーフ 200g ワインセット( 赤or白 7,540円)
※時期による価格変更の可能性あり
ジューシーで肉質の良いアメリカンビーフには、凝縮された味わいのワシントンワインが最適。コロンビア・ヴァレーの最高品質ブドウを使用した、はっきりとした複雑味を持つカベルネと、フレッシュで活気に満ちた辛口のソーヴィニヨンブラン。どちらもインパクトが強いので、約10時間、じっくりと低温調理したローストビーフにも負けない存在感を放ちます。互いの魅力を引き出して寄り添う、アメリカンマリアージュをご堪能あれ。
渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館3F
TEL:03-5413-4637 定休日:不定休
▶︎https://37steakhouse.com/37roastbeef/
Café Madu AOYAMA
シャトー サン ミッシェル コロンビアヴァレー シャルドネ 2019(グラス 700円)
パテ ド カンパーニュ ワインセット(1,200円※15:00〜)
凛とした酸味とほのかなスパイス。マロラクティック発酵と7カ月の樽熟成を行ったリッチでボリューム感のあるシャルドネは、熟したフルーツのアロマに、樽由来のオークを感じさせます。そんな辛口キュヴェには、豚肉&鶏白レバーに黒胡椒のパンチが効いたパテ ド カンパーニュが最高のお供。パテの脂味を明るい酸でリフレッシュさせてくれるので、口当たりさっぱり。キャロットラペのほのかな甘さとともに、キリッと冷えた白が進みます。
港区南青山5-8-1 セーヌアキラ1F
TEL:03-3498-2891 定休日:不定休
▶︎https://www.hakka-group.co.jp/brands/cafemadu-aoyama/
※写真はイメージです。メニュー内容や提供の時間は、予告なく変更になる可能性がございます。
※ COVID-19 の影響により、営業時間変更の場合がございます。各店舗の公式サイト等をご覧になってからのご来店をお薦めいたします。