スペシャルゲスト
「メイクやファッションなどの”外見の美”は後付けだった」
と語る、板井麻衣子さん。一人の女性として、積み重ねてきた経験の蓄積こそが、彼女を日本代表へと導いていった。
そんな彼女が考える、”真の美”とは?
世界大会に向けて、自分の個性を磨き続けている板井さんに問いかけてみた。
ミス・ユニバース応募のきっかけは?
- 自分自身がもともと持っていた”外に対する好奇心”を、行動に起こしてみようって思っていたときに、たまたま応募記事を見つけたのです。次の日が締め切りということもあって、余計なことを考えず出しました。
ファイナリスト期間中、板井さんにとっての課題とは?
- ミス・ユニバースでは、”自分の思いを伝える”ということが、求められます。
しかし、ファイナリスト期間中は、まだ”表現する”ということ自体が、身についていませんでした。そのため、自分の能力が及ばない悔しさをバネに、トレーニングに挑んでいました。思うように表現出来ない自分をも表現する、つまり、ありのままの自分を解き放して前に進むということが、自分自身を強くし、自信をつける為に必要なことでした。
ミス・ユニバースの基準の一つ、”知性”はどのように磨いているのですか?
- 社会についてはもちろんですが、新しい方との出会いや、新聞、過去に読んだ本をもう一度読み返すなど、日々様々な情報を自分の中に取り入れることを、意識して今もやっています。
“感性”はどのように磨いているのですか?
- 少しでも時間に余裕が出来たら、美術館やギャラリーに行き、”ホンモノ”を見て、その場の”オーラ”を感じる、ということを心がけています。そして何より、自分が「素敵!」と感じられる方々との出会いは私の感性の幅を広げてくれる大切な要素です。
8月23日に最終日を迎える世界大会では、”板井麻衣子”という存在をどのようにアピールしていきたいと思いますか?
- それまで自分が積み上げてきたことに自信を持って、私が”美しい”と思っていることを、自然体の自分で表現したいと思います。
板井さんの考える、日本人が目指すべき”美”とは?
- 他の国に比べて、日本人女性は、優しく控えめです。しかし、考える力と意志をちゃんと持った”芯の強い”女性が多いと思うのです。単にその強さを主張するのではなくて、女性独特の優しさを持ちながら表現していけたら、もっと素敵な世の中になっていくと思いますね。
板井さんの考える、世界に共通する”女性美”とは?
- その場が華やかになる笑顔は、女性の特権だと思います。笑顔は、万国共通。たとえ苦しいことがあっても、笑顔でいられることは、自分自身だけではなく、周りもハッピーにすると思います。
ミス・ユニバース参加前と後では、内面に変化はありましたか?
- 外見はすごく変わりましたが(笑)、私のベース、幹の部分は全然変わっていません。ただ、常に”自分とは何か”という、自己分析を常にし続けています。そして、その自分の内面をアピールする方法をトレーニングで強化していますね。
将来のビジョンは?
- 毎日の生活を充実させることが大切です。ミス・ユニバースの先に続いていく私の人生、たくさんの人と出会い、関わる中で活き活きと仕事をしながら、お家に帰ったときの自分や家族に、心からの愛情を注げる女性になれたら素敵だなって思います。
自分の個性とは何か?と悩む女性も多いのではないだろうか。しかし板井さんから、”真の美”に必要な個性とは、何十年も付き合い続けている”自分”という存在だということに気づかされる。今まで目にしたもの、肌に触れてきたもの、食べてきたもの、出会った人々。このような経験を通して感じたことが、一番のオリジナリティにつながる。
それは、誰にでもあること。”自を信じる”と書いて、”自信”と表すように、どんな自分をも受け入れて、前に進んでいくことが、”真の美”の姿。そして、板井さんが考える世界共通の女性美、”笑顔”も忘れずに。